はじめに
皆さんこんにちは、家系です。
今回は『データによるプロ選手徹底解剖』の第二回です。今回は日本を代表するデュエリストであるZETA DIVISION Dep選手を特集します。Dep選手のようなデュエリストを目指す全国のVALORANT プレイヤー、Dep選手のファンが楽しめる内容になるよう書いたのでよければぜひ最後まで読んでみてください。
ZETA DIVISIONのLaz選手について特集した記事を書いているので良かったら併せて読んでみてください。
使用キャラに関する分析
まず初めに使用キャラ(エージェント)に関する分析です。今回は「得意なエージェント」と「チームの勝率が高いエージェント」の2つについてデータを見たいと思います。
得意エージェント
- ACS,ADR,KPRはレイズが最も高い
- DPR,FBPRはジェットが最も高い
- ネオンはK/Dが最も高く、FBPRが最も低い
- キルジョイ・ソーヴァは全体的にレイズ・ジェットより低い。
- ジェットよりレイズの方が得意?
- ジェット使用時はアグレッシブなプレイ、FBを狙う動きが多いと考えられる。
- ネオン使用時は視点誘導的な立ち回りによる味方のサポートが多いと考えられる。(デュエリストなのにFBPRが非常に低い)
チームの勝率が高いエージェント
- ネオンでの勝率が最も高い。
- キルジョイでの勝率が最も低い。(ただし2試合しか行っていないので信頼性は低い)
- 前のグラフと比較すると個人のパフォーマンスと勝率は比例していると考えられる。
- ↑の例外としてネオンのみ個人のパフォーマンスと勝率は反比例していると考えられる。
ネオンだけ例外でパフォーマンスと勝率が反比例しているので少し深掘りしてみます。下の表はDep選手がネオンを使った試合の日付、対戦相手、勝敗をまとめた表です。
日付 | 2022/12/24 | 2023/04/01 | 2023/07/21 | 2023/07/21 | 2023/07/23 | 2023/07/23 | 2023/08/09 | 2023/08/12 |
対戦相手 | DRX | Rex Regum Qeon | Team Secret | Team Secret | Team Secret | Team Secret | Fnatic | NRG Esports |
Win/Lose | Lose | Win | Win | Win | Win | Win | Lose | Lose |
上表を見ると勝っている時期が非常に集中しており対策されるまでは非常に良い成績を残していたことがわかります。実際勝利した5戦中4戦はVCT Pacific 2023 LCQでの2日間で対策は非常に難しいことが考えられます。一方でLCQ終了から2週間後のChampionsでは2連敗していることから短期間での対策が可能な構成であることもわかります。
このことからネオン構成は継続的な勝利は見込めないが、突発的に出すことで非常に高い効果が得られる構成だと考えられます。2024年はまだネオンを使っていないDep選手ですが、突発的に出す時が来ればそのときは勝つ可能性が高いかもしれません。
今年のZETAは後世の幅が広く、短期間で同マップでも違う構成を見せているのでDep選手のネオンが見れる日はそう遠くはないと思ってます。
マップに関する分析
次にDep選手が得意としているマップをデータから紐解いてみたいと思います。
Dep選手が得意なマップ・苦手なマップ
今回は横軸に各マップ、縦軸にACSを取ってACSの高いマップ=得意マップ、ACSの低いマップ=苦手マップととらえて分析します。
- 平均値は245.56
- キルジョイやソーヴァを使っていたマップでも安定して高いACSを出している。
- サンセットが最もACSが高く、次いでブリーズが高い
- 苦手マップはない?(ACSが下振れることほぼない)
- サンセットが得意だと考えられる。
補足情報としてマップごとの勝率のグラフも作成しました。
- ブリーズの勝率が最も高い(ただし2戦のみなので信頼性は低い)
- 次いでロータス、スプリットの勝利が高い
- アイスボックスは勝率が最も低く、次いでヘイブンが低い。
- ACSが低いロータス、スプリットで勝率が高いことからDep選手に依存していない戦い方ができている時ほど勝率が高いと考えられる。
- 逆にACSが比較的高いヘイブン、アイスボックスは勝率が低く、Dep選手個人への依存が多くなっている可能背がある。(作戦が刺さらず個人の力量に頼らざるをえない状況が多い?)
まとめ
今回は個人分析の2回目としてDep選手に焦点を当て「得意エージェント」「チームの勝率が高いエージェント」「得意・苦手マップ」の3つの分析を行いました。最後に全体をまとめると
- ジェットよりレイズの方が得意で、ジェット使用時はアグレッシブなプレイ、FBを狙う動きが多い
- Dep選手の個人的なパフォーマンスは勝率と比例していると考えられる。ただしネオン以外は例外的にパフォーマンスと勝率が反比例している。これはネオンの視点誘導的な立ち回りによる味方のサポートが勝利に影響していると考えられる。
- Dep選手に依存していない戦い方ができている時ほど勝率が高い。
最後に、ここまで読んでいただきありがとうございました。VCTのインターバルにでも読んでいただけたなら幸いです。他にも何人か特集予定ですが他に見たい選手がいたらコメントで教えてください。それではまた次回。
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