MENU

VALORANT競技シーンで2024年最もプレイされたマップはどこか?競技と一般では好きなマップに差があるのか?【VALORANT×データ分析】

目次

2024年最もプレイされたマップはどこか?

はじめに

こんにちは。皆さんはVALORANTの中で一番好きなマップはどこですか?逆に一番嫌いにマップはどこですか?

今回は2024年の競技シーンで人気だったマップをデータによって明らかにしたいと思います。皆さんの好きなマップは競技シーンでも人気のマップなのか、それとも不人気なマップなのか、この記事を読んで確認してみてください。

使用したデータ

今回はVCTの各リージョン(Americas, China※1, EMEA, Pacific)のリーグ戦および世界大会(Masters Madrid, Shanghai, Champions Seoul)で行われた計184マッチ分のデータ※2を取得し人気・不人気マップを分析します。なお今回は強豪チームほど試合数が多くなりデータに偏りが生じるという観点から各大会のPlayoffs以降の試合は除外しています。また対象期間を統一するために2024年シーズンでマッププールから外れることなくプレイされ続けた5マップ(アセント、バインド、アイスボックス、ロータス、サンセット)に絞ってデータを集計しています。

上記のデータはプロに限定したものになるのでそれとは別に、Xのアンケート※3を利用して不特定多数を対象に最も好きなマップと最も嫌いなマップを集計しました。今回はその結果と競技シーンの結果も比較も行います(投票していただいた方はありがとうございました!)

  • 1 China地域での試合はデータ欠損があり一部を集計しています。
  • 2 今回は集計の都合上実際にプレイされたマップのみを計上しています。
  • 3 Xのアンケート機能の都合上集計ものは4マップからの選択された結果になります。

データ分析による2024年最も人気だったマップ・不人気だったマップ

分析①:競技シーンと一般プレイヤーの比較

まずは競技シーンでの集計結果を見ていきます。

割合を円グラフでまとめると下図の通りです。

わかること
  • データの範囲は25-47で平均値は36.8
  • ロータスが最も試合数が多く、バインドが最も少ない
  • サンセット、ロータスで約50%(48.9%)を占めている

次にアンケートに答えてくれた皆さんの最も好きなマップ・嫌いなマップの集計結果を下図に示します。

Xでのアンケート結果(最も好きなマップ)
Xでのアンケート結果(最も嫌いなマップ)
わかること
  • アセントが最も好まれている割合が高く、アイスボックスが最も低い
  • アイスボックスが最も嫌われている割合が高く、ロータスが最も低い
  • バインドは最も好きな人と最も嫌いな人が同程度の割合存在する(好きな人と嫌いな人が二分化されている)

次に競技シーンでの結果とアンケートの結果を比較してみます。アンケート結果に合わせて競技シーンでの結果はサンセットを除いた4マップで比較します。

競技シーンの集計結果
Xでのアンケートの集計結果
わかること
  • アセントは競技シーンでは比較的好まれていない
  • ロータス、アイスボックスは競技シーンでは比較的好まれている。特にアイスボックスは一般プレイヤーには最も好まれていないが競技シーンでは他マップと比べて好まれている。
  • バインドは競技でも一般においても同程度好まれている。

考察:なぜ競技とそれ以外では好みに差があるのか?

今回の分析結果では競技とアンケート結果には好みの差があることがわかりました。特にアセントはアンケートでは一般プレイヤーにはかなり好まれてある反面、競技シーンではそこまで好まれていませんでした。一方でアイスボックスは競技シーンではそれなりに好まれていますが、一般プレイヤーにはかなり嫌われていることがわかりました。ここからはなぜこのような差が生まれるのか考えてみたいと思います。

まず一つ目に考えられるのはプロプレイヤーと一般プレイヤーのVALORANTをプレイする目的の違いであることが考えられます。プロプレイヤーほぼ全数の一番の目的であるのがその試合に対する「勝利」であることに対して、一般プレイヤーの多くはその試合に対する「楽しさ」が一番の目的にあることが今回の結果に差を生んだ一番の要因であると考えられます。(もちろん勝利を求める一般プレイヤーもいるはずだがプロと比べてとその割合は少ないことが考えられる)

アセントは癖のないマップ構成や各エージェントの長所を自由度を保ったままプレイできる「楽しさ」を感じることができる反面、構成が固定化されており広く知られた戦略でプレイすることを強いられるマップで「勝利」に対するアプローチが限られていることがこの差を生んでいる大きな要因となっていると考えられます。

アイスボックスは2024シーズンで構成の幅が広がったことなどが起因してか競技シーンでのプレイされる割合が増えた一方、必須ピックであるキルジョイやソーヴァなどはその役割を果たそうとすると行動の自由度がかなり制限され「楽しさ」を低下させる要因となっていることが考えられます。

分析②:競技シーンにおける試合数の詳細な分析

次の分析では競技シーンでの集計結果を掘り下げていきます。先述した5マップの中で1stマップ、2ndマップ、Deciderマップの試合数を色分けすると下のようになります。

わかること
  • すべてのマップで1stと2ndの試合数はおおよそ同じ割合
  • Deciderマップでの試合数は総試合数に応じて多くなる傾向にあるがアセントは比較的少ない。

わかることの1つ目はマップピックじゅんんがランダムであることから自明な結果と言えます。この分析で注目すべきはDeciderマップでの試合数で、マップによって多かったり少なかったりします。そこで今回は2つ目に注目して考察を行います。

考察:Deciderマップでの試合数が多いのはなぜか?

考察のためにそれぞれのDeciderマップでの試合数の割合を計算します。

MapTotalDeciderDecider / Total
Ascent31516.13%
Bind25520.00%
Icebox38615.79%
Lotus47919.15%
Sunset43818.60%

割合を見るとアセント以上にアイスボックスはDeciderマップでの試合数の割合が少ないことがわかります。またバインドとロータスはDeciderマップでの試合数の割合が高いことがわかります。なぜこのような差が生まれるのでしょうか。

割合が低くなる、または高くなる要因としてマップの好みが影響している可能性があります。アセントとアイスボックスが割合が低い要因は以下が考えられます。

  • どちらかのチームによってマップBANされている。
  • どちらかのチームによってマップPICKされている。

この2つの要因をまとめるとアセントとアイスボックスは好き嫌いの差が激しいマップであることが考えられます。

バインドとロータスが割合が高い要因は以下が考えられます。

  • どちらのチームにもマップBANされない。
  • どちらのチームにもマップPICKされない。

この2つの要因をまとめるとバインドとロータスは好き嫌いの差が少ないマップであることが考えられます。

人気マップ・不人気マップに見られる特徴

まとめ

最後にこの記事のポイントをまとめます。

この記事のまとめ
  • 競技シーンとそれ以外とではマップの好みには差がある
  • 主な要因はプロプレイヤーと一般プレイヤーのVALORANTをプレイする目的の違いが考えられる
  • アセント、アイスボックスは好き嫌いの差が激しいマップでバインドとロータスは好き嫌いの差が少ないマップであることが考えられる

追加分析:ゲーム内のマップ選択システムはユーザーの好みが考慮しているのか?

今回分析した皆さんの好きなマップは嫌いなマップは標本調査であるもののある程度的を得た結果であると個人的には考えます。この記事を書きながらふと「ゲーム内のマップ選択システムはユーザーの好みが考慮しているのか?」と疑問に感じたので追加で分析してみました。詳細はXに投稿したのでご一読いただけると嬉しいです。

記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事のほかにもVALORANTの分析を行った記事を書いているのでこの良ければ読んでみてください。またXでもこの記事についてのことやそのほかの分析を行っているので良ければ是非フォローをお願いします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次